MBAとは、”Master of Business Administration”の略で、日本では経営学修士(リンクがトップページに指定されているので、MBAコースの紹介ページに設定しなおしたほうが良いと思います。)とも呼ばれています。MBAは資格とは違い、大学院で修士課程を修了すると授与される学位です。MBAの勉強をすることで自身の市場価値を上げることができ、ビジネススキルやキャリアアップに役立つとして注目を集めています。最近では外資系企業だけではなく日本企業でもグローバル化が進んでいることから、MBAを志望する人は右肩上がりに増えています。
これからMBAを取得しようと考えている人は、海外のビジネススクールでMBAを取得するか、日本の大学院でMBAを取得するかでまず悩む人が多いのではないでしょうか。海外のMBAと日本のMBAにはどんな違いがあるのか、知っているようで知らない人も多いのでは。
この記事では国内のMBAと海外のMBAについて、具体的にどのような違いがあるのか、双方どんなメリットがあるのかなどを詳しくご紹介します。それぞれに固有のデメリット等もありますので、併せて参考にしてみてくださいね。
国内MBA志願者の急増と海外MBA志願者の減少の背景
近年日本におけるビジネス環境は大きく変化しています。グローバル化が進み、IT技術やAI技術のめざましい進歩により日々刻々と進化するビジネス環境に対応できる柔軟性とスピードも求められるようになりました。そんな中、短期間で幅広い経営学やマネジメントノウハウを学べるMBAは、日本でも注目を浴びるようになっています。
MBAは2000年代はじめには、海外のビジネススクールに留学して学ぶというのが主流でした。というのも当時は企業が学費を負担し、留学の援助をする社費留学制度が盛んだったからです。しかしせっかく高い経費をかけて社員を留学させても、帰国後すぐに退社する社員が多かったため、近年では社費留学制度をやめる企業が増え、海外MBA志願者が激減しました。
その一方で国内MBAの認知度が上がり、低コストでキャリアップができることから国内MBAの需要が高まっています。また2020年には、コロナの影響で自粛生活が長引きリモートワークが普及したことで、MBAを志望する社会人が急増しました。コロナ渦による経済不安や雇用不安も後押ししているという背景もあるようです。
またインターネットの普及により、近年ではオンラインでの講座が急増しています。録画講座だけではなくリアルタイムでも講義を受けることができて、受講生同士意見交換や質疑応答なども自由にできるため、実際に教室で受講しているのと変わらない質の高いプログラムが場所を選ばず受けられます。そのため海外でMBAを取得する志願者が減る一方、日本国内でMBAを取得する人が増えている傾向にあるのです。
国内MBAと海外MBAの違い
日本国内でMBAの勉強をすることと海外でMBAの勉強をすることは、どう違いがあるのでしょうか。ここでは国内MBAと海外MBAの違いについてご紹介します。
- 出願申請プロセス
国内MBAと海外MBAの違いの一つは、出願申請までのプロセスです。海外MBAを目指そうと考えたときに、まずクリアすべき点は英語力です。海外MBAの講義は当然すべて英語です。そのためTOFELやIELTSのスコアが、志望校の提示するラインに達している必要があります。海外MBAの場合は、願書の受付よりもさらに前から準備をしておく方がいいでしょう。他にもGMATのスコアやエッセイ、推薦文、小論文、大学の成績や面接などによって審査されます。海外MBAの場合は英語力の他にも海外ビザの申請など、勉強以外の準備も多く費用もかかるため、2~3年前から計画的に出願準備を進めていく必要があります。
一方国内MBAの場合、英語力を求められるスクールもありますが、志望校によっては不要です。その分準備にかかる費用や時間的な負担を軽減できます。推薦状やエッセイ、成績証明書など必要な書類をそろえて提出する必要はありますが、海外MBAに比べると勉強に集中することができる点も魅力です。
- 学費
国内MBAと海外MBA(リンクを設けなくてもいいと思います。)の大きな違いといえば、学費も挙げられます。例えば国内MBAの学費の相場は総額で300万~500万程度と言われています。国公立大学に限れば、もっと安くMBA取得が可能になります。一方海外MBAの学費は700万~2000万円程度が相場と言われています。学費だけでも国内MBAと比べると海外MBAの学費は圧倒的に高くなっています。
- 生活費
学費と同様に気になるのがMBA在学中にかかる生活費です。一般的に国内のMBAプログラムでは、平日の昼間に通う全日制のフルタイムと、平日の夜間と週末だけ通うパートタイムがあります。パートタイムなら仕事をしながらMBAプログラムに参加できますが、フルタイムの場合は仕事と並行して進めることが難しいため、生活費が丸々負担となるので費用が気になりますよね。
海外では都心か郊外かによって生活費の水準が変わりますが、ニューヨークやボストンなどの都会に住むとなると家賃、光熱費だけで15~20万円ほどかかります。加えて食費や日用品代などの生活費が15~20万近くかかるため、年間でいうと学費と同じぐらいの生活費がかかることになります。志望校のある土地の物価水準なども、事前に調べておくことが重要です。
日本のMBAに通う場合は、海外よりも生活費が安く抑えられるでしょう。地域によって多少差はあるものの物価などについてもある程度把握できるでしょうし、節約しながら生活することも可能です。なによりパートタイムのMBAなら、収入を確保しながら受講ができる点は大きなメリットです。
- 学習内容
受験が終わっていよいよMBAの課程が始まったとして、学習内容は国内MBAと海外MBAはどう違うのでしょうか。国内MBAと海外MBAでは、学習内容や教材に関しては大きな違いはありません。授業が英語か日本語かの違いはありますが、経済学やマーケティングなど学習内容に違いはありません。また授業のスタイルが講義形式かディスカッション形式かの違いに関しては、海外国内問わずビジネススクールによって異なります。
- 学習期間
学習期間は国内MBAも海外MBAも1~2年間になります。
- 評価制度
MBA取得後の評価基準も、国内MBAと海外MBA(リンクを設けなくてもいいと思います。)では大きな違いがあります。外資系企業を目指すなら、やはり海外MBAのほうが評価は非常に高くなります。特にイギリスでは、大学教育の質を適切に評価して保証する制度が確立されています。そのため海外MBAは世界的にも非常に評価が高いです。一方日本の大学院には客観的な評価基準がないため、世界でみた日本国内のMBAはブランド力が弱いと言えます。そのため外資系企業や海外の企業でグローバルに仕事をしたいと考えているなら、圧倒的に海外MBAがおすすめです。
- 卒業後の進路
MBAでは、会社を経営するために必要な知識を一通り勉強します。そのため国内MBAの卒業生はその知識を活かした道に進む方が多いです。例えば経営コンサルタントやベンチャー企業のマネージャーなど、国内企業に就職したり自ら起業したりするケースが多く、卒業生同士のネットワークが強いためビジネスに活かしやすくなります。
一方海外MBAの場合、海外で就職したり国内に戻って外資系企業に就職したりするケースが多いです。日本の大学の卒業生が海外の企業で良い条件で就職するのは難しいですが、海外MBAを取得していると海外での就職に有利になります。また外資系企業では海外MBAの評価が高いこともあり、中途採用でいきなり幹部として抜擢されることもありえます。
国内MBAと海外MBAのメリット
国内MBAの一番のメリットは、日本語で授業が行われるため授業に集中してしっかりと経営学を学べる点でしょう。海外MBAは英語で授業を受けることになります。どんなに英語スコアの高い人でも、英語でMBAの授業を理解するのはなかなか困難です。日本語の授業なら言葉の壁がないことから、経営学に集中し理解を深めることができます。
また日本人のビジネスパーソンとのネットワークが作れるので、卒業後のビジネスに活かせます。費用も海外と比較すると安く、またパートタイムなら仕事を続けながら学べるので、費用面での不安も軽減できます。
一方海外MBAの場合、英語力が身につく点はメリットといえます。言葉の壁があるため授業についていくのは大変でしょうが、その分しっかりと英語力が身につくため、海外での就職にも有利になります。また卒業生のコミュニティもあるので、グローバルな人脈ができる点も魅力です。海外MBAは特にさまざまな国から生徒が集まってくるため、クラスメートは多様性に富んでいます。国籍も業種のバックグラウンドも多種多様なクラスメートと同じ時間を過ごすことで色々な価値観に触れることができ、日本では経験できないような刺激を受けることでしょう。
国内MBAと海外MBAを選択する上で重要な要素
一口にMBAプログラムといっても、国内か海外か、またそれぞれのビジネススクールによっても違いがあり千差万別です。国内MBAか海外MBAかを選ぶ上で重要なポイントは、将来的にどのようなキャリアを目指しているか、目的に合わせて最適なプログラムを選ぶことです。外資系企業でのキャリアアップや海外で幅広く活躍したいのか、日本語でしっかりと経営学を学びたいのか、今の仕事を辞めずにキャリアアップのために学びたいのかなど、目的に合わせて選択することが重要です。
そのためにはオープンキャンパスや説明会などに参加して、自分の目的や相性と合っているかを見極めることも大切なことです。
ダグラスにはオンラインで海外MBAを取得するコースも
海外MBAの取得(リンクを設けなくてもいいと思います。)が、オンラインで日本国内にいながら取得できるスクールがあることをご存じですか?ダグラスにはオンラインで海外MBAを取得できるコースがあるので、日本国内の社会人もそれほど苦労をせずとも海外のMBAを取得することが可能です。最近ではコロナの影響で海外渡航が難しくなりましたが、オンラインで国内にいながら海外のMBAを取得できるのはなによりメリットですね。
受講は対面か録画データかで選べるので、自分の理想の受講スタイルに合わせて柔軟に選べる点も魅力です。オンラインなら休職や退職をすることなく、仕事をしながら学ぶことができ、生活環境を変える必要もありません。時間や場所にしばられずに、自分のライフスタイルに合わせて学べます。
またオンラインというとひとり孤独に学ぶイメージがあるかもしれませんが、ダグラスのオンライン講座ならネット上に用意されたプラットフォームによって、講師から学生までがつながっているので、どんな時でもクラスメートと連絡を取り合い情報を交換しあえます。またひとりひとりに個別指導員がついてしっかりサポートしてくれて、世界でも評価の高いイギリスの学位が取得できる点は大きなメリットでしょう。
外資系企業で活躍したいけれど今の仕事は辞めたくない、経済的な負担が大きすぎると悩んでいる方は、ダグラスのオンライン講座で海外MBAを目指してはどうでしょうか。
オンラインMBAプログラムのメリットデメリット
オンラインMBAのメリットは、なんといっても国内にいながら海外MBAの取得ができることです。時間や場所を選ばずに受講できるので、仕事との両立も可能で、仕事の合間や隙間時間などにも柔軟に学べます。通学の移動時間もないので、仕事と両立したい人にとっては肉体的な負担も軽減できますね。
海外MBAの取得を目指すためには元来なら仕事を辞めて留学するしか道がなく、経済的な負担も大きいため限られた人しか目指すことができませんでした。しかしオンラインで海外MBAを取得できるなら、費用を最小限に抑えて質の高いMBA講義を受けることができます。仕事を続けながら今のライフスタイルを変えることなく、海外MBAを学べるのは大きなメリットですね。
一方オンラインMBAのデメリットとしては、自宅で講義を受けられるため緊張感に欠け集中力が続かない点です。リアルな講義なら講師の熱や受講生の緊張感などライブ感がありますが、オンラインだと学習効果を最大化することが難しいかもしれません。
まとめ
今回は、国内MBAと海外MBAの違いについてご紹介しました。費用や学習面、MBA取得後の進路や人脈など、どちらにも魅力がありデメリットもあります。大切なのはあなたが将来的にどのようなビジネスを目指しているのか、どのような目的があるかです。それぞれのメリットデメリットを理解した上で、あなたの求める価値を提供してくれるスクールを選ぶようにしてくださいね。
少しでも費用を抑えて海外MBAを取得したいなら、ダグラスのオンライン講座がおすすめです。海外MBA取得のためのさまざまなサポートが受けられますので、お気軽にお問合せください。