MBA(Master of Business Administration)は、日本では経営管理修士と呼ばれる学位で、経営学の大学院修士課程を修了すると獲得することができます。よく誤解されますが、資格ではなく「学位」です。資格は仕事としてある行為を行うために取得するものですが、学位は専門分野の学問を修めたことを証明するためのものです。ただ、MBAは多くの学校で教えられている経済学的学問とは少々異なり、企業活動の前線で活動する実務家の育成を重視した教育を行っているという特徴があります。実務を念頭に置いているからこそ、現在ビジネスの場においてMBAが注目を集めているのです。

一昔前のMBAは、経済の三本柱であるヒト・モノ・カネの領域をカリキュラムとしているのが一般的でした。しかし現代では人工知能やロボットといったテクノロジーの進歩によってビジネスの形が大きく変わり、社会や人の生き方も大きく変化してきています。そうした時代の移り変わりを受けてMBAの内容も少しずつ変化しており、伝統的な三本の柱は基本として置きつつも、テクノロジーやデザインといったカリキュラムを取り入れたものも今では登場しています。

現代の社会人にとって、なぜ経営管理が重要なのか

現在日本では、MBAが高く評価されるようになっています。一昔前は海外に比べて歴史が浅いこともあってか認知度も評価も決して高いとは言えませんでしたが、昨今はだいぶ状況が変化してきました。その要因は三つあります。まず日本の伝統的な働き方である終身雇用制や年功序列が行われなくなってきたからです。この制度が主流だった頃は、人材は企業内で長い時間をかけて育てるものという意識が根付いていたため、日本企業ではMBAホルダーの需要自体が低かったのです。しかし人材の動きが流動的になったことで、企業は即戦力を獲得する必要に迫られることになりました。その結果、実務能力が高いMBAホルダーの価値が高まることになったのです。

 インターネット環境の発展に伴い、ビジネス環境がグローバル化したことも、MBAホルダーの需要が高まった理由の一つです。国内だけで経済活動を行っている間はリスクの見通しも立てやすく、何かあってもこれまでの経験や知識で対処していれば問題ありませんでした。しかしグローバル化が進むとビジネスは極めて複雑かつ不透明になるため、一つの企業が持つ経験や知識だけでは立ち行かなくなります。結果研究に基づいた実践的知識が、ビジネスの場で求められるようになったのです。

複雑化したのはビジネスだけではありません。これまでの日本は、皆が同じ働き方をしていました。企業側はたまに発生するイレギュラーに対応していれば、後は従来のやり方を続けていれば良かったのです。しかし時代の変化によって多様な働き方が生まれ、今は従業員が企業に合せるのではなく個人のやり方を重視する時代になりつつあり、女性管理職や外国人の従業員も少しずつ増えています。組織のあり方が変われば、マネジメントの方法も変わります。それにより体系的なマネジメント論と時代に合った考え方を学ぶことができるMBAの価値が高まっているのです。

MBA(経営管理修士)とはどんな学位か

MBAは「Master of Business Administration」の略で、日本語では「経営学修士、経営管理修士」と呼ばれています。大学院で経営学を修了した人に与えられる学位です。純粋に学問を研究し修めることを目的とする他の大学院修士課程とは異なり、MBAはビジネスの場で活用できる知識を得ることを目的としています。国家資格である「中小企業診断士」と似た側面がありますが、こちらは国家資格です。中小企業診断士は経営者にアドバイスを行うためのスキルや知識を重視するのに対し、MBAはリーダーとしての姿勢を重視するというのも目立つ違いとなっています。

MBAコースでは、経営学で学ばれている内容に加え、実務に応用できる事業戦略やマネジメント、マーケティング、財務、会計といった科目を学ぶことができ、経営に必要な知識や技術を体系的に学ぶことができます。またグローバルビジネスに関する科目や、これからますます発展して行くであろうテクノロジーの基礎とビジネスの関係性なども、MBAの科目に含まれていることがあります。コースの特徴として、こうした学習内容は座学で学ぶだけではなく、プレゼンテーションや意見交換と行った機会が多く取り入れられています。これは現場で通用する実践力を付けることをコースの大きな目的として掲げているからです。

MBA学位を取得するメリットは?

MBA取得のメリットは大きく分けて三つあります。一つ目はワンランク上のキャリアパスを手に入れられるという点です。日本ではアメリカのようにMBAホルダーになれば高給と出世が確約される訳ではありませんが、転職や昇進に有利になることは間違いありません。また、近年では起業家精神(アントレプレナーシップ)を育成する講座を持つコースも誕生しているため、起業を考えている人にも適しています。二つ目は、質の高い人間関係を構築できるという点。MBA取得にはそれなりの費用がかかるため、コースに集まるのは強い目的意識と学ぶ意欲を持った、各業界や職域のプロフェッショナル達です。そうした人々と一緒に学び高め合うことで、良質な人間関係を構築することができるのです。こうした交友ネットワークは、修了後も大きな財産となるはずです。三つ目は言わずもがな、経営力に関するスキルと知識を身につけることができるという点です。ただ漠然と働くのではなく、一つ上の視点で仕事に取り組む土台を作り上げることができます。これは企業の中枢や次世代リーダーに必要不可欠な視点となるでしょう。経営に関するスキルだけではなく、経営活動を行う人間について学ぶことができるのも、MBA学位の大きなメリットと言えるでしょう。

EMBAって何?MBAとの違いは?

MBAには関連した学位がいくつか存在します。その主なものにEMBAがあります。EMBAは「Executive MBA」のことで、シカゴ大学ビジネススクールが世界で初めて導入したプログラムです。MBAとの違いは、必要となる社会人経験の長さです。MBAが入学時点で五年以上の社会人経験を必要とする一方、EMBAは入学時点で十年以上の社会人経験が必須条件となっています。そのため、EMBAは企業の中核を担う人材育成という側面がより強くなっています。

日本国内MBAと海外MBAの違い

一昔前は、MBAを取得するには海外留学しか方法がありませんでした。しかし現在では日本国内でも多くのスクールが開講されており、海外に行かずとも学位を取得することができます。しかし、MBAを日本で獲得するか、海外で獲得するかは非常に大きな選択になります。それぞれのメリットデメリットをしっかりと捉えて、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。

まず日本でMBAを取得する場合、海外に比べて費用が安い点が大きなメリットとなるでしょう。それでも数百万はかかるので決して小さな額ではありませんが、海外に比べれば経済的負担はかなり大きくなります。また、学ぶ内容が日本のビジネス向けに考えて構築されているため、学びをすぐに実践することができます。グローバルな働き方を目指しつつも拠点はあくまで日本と考えている場合は、日本MBAが向いているかもしれません。対してデメリットとして、英語力や人的ネットワークが手に入りにくいという大きなデメリットがあります。特に集まる学生の属性が海外と日本では大きく異なるため、仲間との繋がりも大きな目的とする場合は注意が必要です。

海外でMBAを取得する大きなメリットは、世界に広がる幅広いネットワークを手に入れられるという点です。世界中から集まった、目的を同じくする仲間と現地の言葉で授業を受けコミュニケーションを取るので、必然的に濃い人間関係を築くことができます。もちろん英語も上達するでしょう。また、海外就職を希望している場合は断然海外MBAが有利です。アメリカやヨーロッパはもちろんのこと、近年ではアジアでもMBAの需要が高まっています。デメリットとしては多くの費用がかかること、企業派遣や休職が認められない場合は一度仕事を辞めないといけないことなどが挙げられます。

グラスビジネススクールのイギリスMBA課程

ダグラスビジネススクール (Douglas Business School, Japan) は、イギリスに本部を置くビジネススクールです。経営管理修士(MBA)と経営管理博士(DBA)のふたつのコースを開設しています。MBAコースは二段階に別れており、第一段階で大学院授業科目課程を修了した後、第二段階でバッキンガム大学大学院生として経営管理の論文を作成し、これを完了すると無事バッキンガム大学からイギリスMBAを授与されることになります。

入学条件は以下の通りです。

・4年制大学を卒業し、1年以上の実務経験がある。

・4年制大学卒業の学位に相当する学位を所持し、かつ2年以上の実務経験がある。

・短期大学または専門学校を卒業し、5年以上の実務経験(そのうち管理職2年以上)がある。

学習期間は一年間で、授業は主にオンラインで行われます。評価は課題及び論文によって行われ、試験や口頭諮問は行われません。

MBA取得はどのような人におすすめ?

ではMBA取得を検討すべきなのはどのような人なのでしょうか。まず今いる会社の中でキャリアアップを目指したい人が該当します。実務で役立つことを学ぶことができるので、今の仕事にすぐ活かせるスキルを身につけることができます。また、いつか昇進することになれば、リーダーとして人を動かすことも学んでいかなければなりません。そうした点でも、MBA取得は役立つでしょう。大手グローバル企業の中には、経営幹部になるための条件としてMBA取得を挙げているところもあります。

キャリアアップという点では、活躍の場を拡げていきたい女性も取得を検討すべきです。特に三十代後半になって、今後のキャリアのために取得を目指すという人が大勢います。部分的に学んできたことを体系的に学び直して今後のキャリアアップに繋げたい、と考えるのは当然のことでしょう。また産休を利用し、子育てをしながらコースを受講するという人もいます。社会全体で女性の社会進出が促され、女性が活躍するための土壌も以前より整いはじめています。そうした場で活躍するための選択肢として、MBAを活用することができるのです。

企業経営に関わっていきたいという人にとっても、MBAは非常に有効です。例えばそのような人が自分の属する会社で間近でオーナーの手腕を見てきたとしても、理論的なバックグラウンドが頭の中に構築されているか否かによって、吸収度合いは大きくことなります。いずれ経営に携わることを見据えて、MBAを取得した上で実務経験を積めば、より効率的に経営に関する知識を得ることができます。また、ビジネススクールに通うことで、知識を得るだけではなく人脈を作ることにも繋がるので、起業家としての下地を作るという意味でも非常に効果的と言えるでしょう。ビジネススクールの中には、起業家の育成に力を入れているところもあるので、サポートが充実しているスクールを選ぶことで起業家への道が開ける可能性もあります。

ダグラスビジネススクールを選んで一歩上のキャリアップを目指そう。

MBAの取得は決して簡単ではなく、特に海外での取得を目指す場合は、費用などの負担も大きくなります。途中で折れることなくコースを修了するためには、学位の目的でもある「実践に活かすこと」をしっかりと見据えることが大切だと言われています。キャリアアップ、起業、キャリアチェンジなど、MBAを取得した自分の未来の姿を具体的に思い描くことで、より主体的にコースに取り組むことができるでしょう。そしてその際には、サポート体制もしっかり整っているダグラスビジネススクールを是非お選びください

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