通信技術やテクノロジーの急速な発展によって、企業経営は従来よりもはるかに高度な知識や専門性が求められるようになっています。そのため、企業が求める人材は、以前にもまして高学歴化しています。特に欧米系の企業では、修士号のみならず博士号取得者が経営に参加していることも珍しくありません。一世を風靡し、多くの企業が人材として迎え入れたMBA(経営学修士号)取得者ですら、今では一般的となったといえるでしょう。

 そのような時勢のなか、人材登用の現場で注目を集めているのが「DBA 経営博士」の取得者です。しかし、社会人が博士課程を修了させるのは簡単ではありません。ましてや海外DBAとなると、チャレンジする以前に「取得は無理だ」と諦めてしまっている社会人も多いのではないでしょうか。

 しかしながら、海外DBAであっても、日本にいながらにして取得することは可能です。この記事では「DBA 経営博士」の取得について詳しく解説していきます。日本にいながら海外学位取得をしたい方は、ぜひ参考にしてください。

 「DBA 経営博士」とはなにか

 DBAとは「Doctor of Business Administration」の略で、経営博士の学位あるいは経営博士課程を指す言葉です。日本では「DBA 経営博士」もしくは「経営管理博士号」と呼ぶことも多いです。日本では聞きなじみのない言葉かもしれませんが、欧米ではたいへん注目されている学位です。欧米における「DBA 経営博士」は、ロースクールやメディカルスクールのような、専門分野を学ぶ大学院(Professional School)で取得するのが一般的になっています。

 なぜ「DBA 経営博士」の学位取得のために勉強する必要があるのか

 経営博士課程では、実践的で応用性が高い研究をします。その研究では社会や環境の変化、あるいは社会全体で何が求められているかということが重視されます。学位を取得する頃には、新しいビジネスに欠かせない、創造性や実行力が身に付いていることが期待できるでしょう。また、「DBA 経営博士」はこれから世界をリードする企業にとって欠かせないと考えられている学位です。世界的な企業で、上級管理職にこの学位の取得者が増えていることからも、その傾向が見てとれます。しかし、日本ではあまり「DBA 経営博士」の取得が進んでいません。いま勉強をはじめて学位取得しておけば、これから日本にも訪れるであろう学位取得者の獲得競争において、先んじて自らの売り込みができるでしょう。

「DBA 経営博士」の重要性

 昨今の経営の現場では、高度な専門知識や新しい手法を使ったビジネスが多くなりました。その進歩は非常に早く、MBAを持っているだけでは対応できない状況が発生することも珍しくありません。このような状況に対応するため、海外では経営管理博士号取得者に経営を任せる企業が増えています。しかし日本の多くの企業においては、博士号取得者に経営を任せるほどのダイナミックな人事改革は、まだほとんど行われていません。そのため、専門性の高い分野や、最新技術分野、研究開発が伴う分野のビジネスにおいて、海外に後れをとってしまうことが目立ってきています。この状態を打破するためには「DBA 経営博士」の学位取得者の確保は、喫緊の課題であるといえるでしょう。

「DBA 経営博士」の学位を取得するメリット

「DBA 経営博士」を取得することには、具体的にどのような利点があるのでしょうか。社会の中や、企業内組織における自分の立ち位置や能力にどんな違いが生まれるのか、詳しく見ていきましょう。

 ビジネスへの関心度が高まる

「DBA 経営博士」の学位取得に必要なカリキュラムでは、実際のビジネスの現場における経営上の問題が題材となるケースが少なくありません。机上の理論でとどまらない、実態に即した知識や考え方が重視されます。身近な問題への解答が得やすくなるため、ビジネスへの関心度が高まります。

 研究や発表の機会が得やすくなる

 一度大学から離れてしまうと、学士や修士の学位を使って、何かを発表することは簡単ではありません。仮に経営系の学位をビジネス分野でいかせても、その結果を研究成果として発表する場を得ることは容易ではないでしょう。「DBA 経営博士」は多くの国において、経営学における最高学位です。博士号には研究者としてのステータスが付随します。この学位を使えば、自らの経験や研究成果を学術書や学会で発表することは難しくありません。特に海外DBAを取得した場合には、さらに多くの発表機会が得られるでしょう。「DBA 経営博士」の学位取得者のなかには、研究の成果が認められ大学で教鞭を取るようになった者もいます。

 ステータスのアピールができる

 ビジネスにおいては、自分のステータスをどのようにアピールするかが重要です。実際に高い経営能力を持っていたとしても、その経歴が不透明では評価されることは難しいでしょう。しかしながら、「DBA 経営博士」はその分野での最高学位です。この学位を持つというだけで、経営学に関する深い知識を有していると理解してもらえます。なお、海外DBAを取得していれば、経営能力だけでなく語学力の評価と証明につながることもあります。

 高度なディスカッションの実現

 経営陣とディスカッションするには、さまざまな情報を元にする必要があります。その情報は単なる知識にとどまらず、多面的で客観的な思考に基づいたものでなければなりません。「DBA 経営博士」の学位取得を目指し、経営に関する新たな理論を習得すれば、ディスカッションの際におおいに役立てられるでしょう。また、なんらかの学位を取得していれば、ディスカッションの場で発した意見が重視されることが多くなりますが、特に海外DBAは取得ハードルが高い学位のため、より傾聴してもらえる機会が増えるでしょう。

 起業するのに有利

 将来的に自分が経営者として企業を動かしたいと考えたときに、「DBA 経営博士」は力強い武器になります。特に自身で独立して成功を収めるためには、企業経営の知識やスキルだけでなく、ビジネスのアイデアが求められます。そして何より、周囲の信用を得られるステータスが必要です。「DBA 経営博士」はこれらの要素がまとまったような学位です。取得しておけば、起業する際には有利になるでしょう。なお、日本では海外DBAのステータスは特に高いため、取得によって人材集めや資金調達の面でも優位に働くでしょう。

 多様なキャリア構築の機会が得られる

「DBA 経営博士」は広く経営に応用が利く学位です。学位取得者は現在のビジネスのほかに、さまざまなビジネスへ参加できるチャンスが増えるでしょう。それは多様なキャリア構築の機会が得られるということであり、力を広く試したいと思っている人にとっては、学位取得が大きなチャンスを呼び込むことになるでしょう。また海外DBAを持っているのなら、国外企業からのオファーが期待できるかもしれません。

 幅広い人脈が得られる

 ビジネスを成功に導くためには、人脈の構築が欠かせません。「DBA 経営博士」の学位を取得するためのビジネススクールには、国内外からさまざまな人が集ります。その中にはビジネスの第一線で活躍する人も少なくありません。学生時代とは違い、社会人になってからの人脈作りは簡単とはいえません。しかし、学位取得にチャレンジすれば、同じ目的を持った仲間とのつながりが生まれます。また、海外DBAならば国際的な人脈づくりも期待できます。学位取得後も人脈ネットワークは多様な現場で役に立つでしょう。

 経営を俯瞰的に捉える力が身に付く

 ビジネスに関する知識を持っていたとしても、それだけでは経営の全てを捉えることはできません。経営状態を完全に理解するためには、ビジネスに関わる事柄を俯瞰的に捉える力が必要です。「DBA 経営博士」の学位取得の課程では、経営に関する問題を研究しなければなりません。理論的で整合性がとれた仮説を立て、それを社会科学的な手法から得たデータを元に検証します。このような研究を体験することによって、主観的な考えから脱却し、経営を俯瞰的に捉えられる客観的な視点が身に付きます。

「DBA 経営博士」の取得が向いている人の特徴とは?

 次に、どのような人材が「DBA 経営博士」の学位取得に向いているのでしょうか。その特徴をいくつかピックアップして紹介します。

 現在MBAを取得している方

 MBA取得者は、現在においても優秀な人材として、世界中の企業が求めています。それは日本においても同じで、学位取得や人材確保に今でもたくさんの企業がのりだしています。しかし、MBA取得者がさらなるキャリアアップを目指すとなると、どのような経歴を取得すればよいのか分かりづらい部分がありました。「DBA 経営博士」は、MBAをキャリアアップさせた学位であり、取得することで、経営に関しての深い知識とスキルだけでなく、最新研究に基づく知見も合わせてアピールできるようになります。日本のMBAを取得しているのであれば、海外DBAを取得することで、日本以外の企業にも実力を示しやすくなります。

「社会人 博士課程」に興味がある方

 社会人になってからも学習意欲が衰えない人のなかには「社会人 博士課程」に挑戦したいと思っている人もいるでしょう。「社会人 博士課程」にチャレンジする際には、主に2つの問題が発生することが考えられます。1つ目は金銭的な問題。2つ目は学習時間の確保の問題です。金銭的な問題は貯蓄などで解決できるでしょう。しかし、学習時間の確保は自分1人の努力ではどうにもなりません。時間を確保するために、企業と話し合いが必要になることもあるでしょう。

 ですが、「DBA 経済学博士」ならビジネススクールが利用できるので、時間の確保がしやすくなります。ビジネススクールの学習コースは、社会人が学位取得しやすいように設定されており、学習時間の確保がしやすいカリキュラムになっています。そのため、社員として会社に在籍しながら学生として学ぶことも難しくありません。「社会人 博士課程」に挑戦したい人は「DBA 経済学博士」を検討することをおすすめします。

「実践」で使える「学位」を身に付けたい方

 社会人になってから学習するのであれば、なるべく実践に即した学位を身に付けたいと考える人が多いのではないでしょうか。「DBA 経済学博士」の課程は実際のビジネスの世界で活躍する人が多く在籍しています。この学位を取得した人達は、経営者やコンサルタントといった働き方を通して、広くキャリア形成していき、実社会の中でもビジネス上の問題解決や理論の実践に取り組むことができます。なお、実践的な学位でありながらもアカデミックな価値が失われるわけではありません。実際、学位取得に挑戦した人のなかには、働いている会社との共同研究という形で、実践と学習内容を結びつけた研究論文を作成した方もいるそうです。

「DBA 経済学博士」取得のための学習コースの内容

「DBA 経済学博士」取得のための学習コースにはどのようなものがあるのでしょうか。以下では日本にある博士課程が修了できるビジネススクールのなかから「ダグラスビジネススクール日本校(Douglas Business School, Japan)(URL:https://douglas.jp/)」の経営管理博士(DBA)コースを紹介します。

 ダグラスビジネススクール日本校は、日本にいながら海外DBAの取得ができるビジネススクールです。「海外DBAを取得するには留学が必要ではないのか?」と思われた人もいるでしょう。しかし、このビジネススクールではオンライン授業によって海外DBAが取得できるコースを提供しています。日本国内で企業に務めている社会人であっても、経営管理博士(DBA)コースで学ぶことで、海外の学位が取得可能です。また、オンライン授業に適した最先端の学習プラットフォーム(ELP)も用意されているので、多くの社会人にとってダグラスビジネススクールは勉強がしやすい環境と言えるでしょう。

 学位の発行機関はアメリカの「アポロ大学(Apollos University)」。アメリカ・モンタナ州にある私立大学で、学習期間は2年間。開講は9月からとなります。修了までに学ぶ科目数は9科目で、それに加え学位を得るには博士論文を提出しなければなりません。評価方法は課題および論文による評価で、学習に使用する言語は日本語と英語の2つです。コースに申し込みをする際には、応募要件に注意してください。応募者は修士号学位を保有していなければなりません。なお経営管理博士(DBA)コースへの応募では、大学院博士課程の研究に適応できるだけの英語能力が求められます。そのため、大学側から英語能力を証明する書類の提出が求められる場合があります。

 社会人が学位取得するなら「DBA 経営博士」がおすすめ!ダグラスで海外DBAを取得しよう

 現在のビジネス環境は、加速度的に高度になっており、もはやMBAだけでは足りない状況にあるといえます。そんな状況の中で世界中の企業が注視している、より高位な学位が「DBA 経営博士」です。社会人が博士課程を修了するには時間の制約が大きな壁となりますが、「ダグラスビジネススクール日本校(https://douglas.jp/)」が開講している経営管理博士(DBA)コースならばこの問題も解決してくれるでしょう。

 MBAを取得している方、「社会人 博士課程」に興味がある方、あるいは実践的な学位がほしいと考えている方は、ぜひ挑戦してみてください。

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